なにが最適なのか *パッシブデザインの話06*
カテゴリー:パッシブデザイン
5回目のパッシブデザインの話は、ZEHのお話をしました。
ZEHについては、今後さらに取り組みが進むことと思います。
ZEHという言葉だけを追いかけるのではなく、住宅の質の向上はもちろん、住んでからの心地よさをもっともっと追及していかなければならないと考えています。
7回目は、果たして高断熱というのがすべて住み心地に対する要望を網羅しているのかというお話です。
これまでのお話で、家自体の断熱性能を上げることは、必須条件です。
夏場・冬場の両方ともエアコンの効きは確実に良くなり、電気代の節約にもつながります。
しかし、高気密高断熱を追及しすぎると、夏場の外気の暑さなどの熱が一度入ると外に逃げにくく、夏場の熱籠りが生じ、夏に暑さを感じてしまう可能性もあります。
また、断熱性能を上げようとすればするほど、窓が小さく・少なくするほうが有利になります。
これは、どうしても窓などの“開口部”という言われる場所から熱が逃げやすくなってしまうからです。
そうすると、
図のような風通しや自然の光を日中取り入れることが難しくなります。
確かに、高気密高断熱を極めることはとても大切ですが、+αとして、自然の環境もうまく取り入れたバランスのいい家づくりが最適なのかなと考えています。