冬場のリアル *パッシブデザインの話03*
カテゴリー:パッシブデザイン
3回目のパッシブデザインの話は、“家の暖かさや寒さで健康に及ぼす影響”というお話でした。
4回目は、前回の続きの話です。
バリアフリーという言葉は、皆さん聞きなれた言葉かもしれません。
それでは、『温度のバリアフリー』という言葉は聞いたことがありますか?
言葉の通り、屋内での“温度変化”をいかに小さくするかということです。
そうすることで、例えば冬場に暖房された暖かいリビングから、寒い部屋(脱衣室・お風呂・トイレなども)に移動することで起こる、
急激な温度変化による、血圧の急激な変動で体に大きな負担がかかる“ヒートショック”の発生リスクを軽減させることができます。
具体的には、温度差が10℃を超えるとヒートショックのリスクが大きくなるといわれています。
ヒートショックが原因で、脳卒中・脳出血・心筋梗塞など、そして、入浴中の事故にもつながりかねません。
(厚生労働省:人口動態統計(2014年)都道府県別・死因別・月別からグラフ化)
これは、冬季死亡増加率を都道府県別、死因別に表したグラフです。
熊本はなんとワースト10位。
そして、寒冷な地域の北海道が一番いい結果となっています。
これは、寒冷な地域の住宅は、断熱性能の高い家づくりや環境作りがなされていることが考えられます。
私たちにできることは、家全体の温度の温度差をできるだけ作らないように、
国の基準よりも高いレベルの断熱性能をもつ住まいのご提案をしていくことだと考えています。
**温度計のつぶやき**
2020/1/23~1/29の期間中
最低外気温:5.31℃⇒その時の室内温度:18.02℃(2020/1/29AM7:00頃)
★エアコンは、リビングのAC1台を前日のAM8:00~PM4:00まで運転
※時々2階のエアコンも運転することもあります。