窓のお話2 *パッシブデザインの話18*
カテゴリー:パッシブデザイン
こんにちは。
少し更新の日にちが空いてしまいました。
さて、今回は、前回お約束した、窓の温度を測ってきました!
測定日時は2020年6月9日15:30頃です。
気象庁の記録によると、この日の最高気温は33.1℃(最低気温20.5℃)でした。
計測した2Fの子供部屋は、エアコンを可動させておりません。
日は西に傾いており、西からの日差しが強くなってきた時間帯です。
この日の計測時のヒュッゲの室温は、27.5℃で湿度59%です。
エアコンの運転状況は、基本的に、26℃~27℃に設定し、換気のためリビングの窓を3~4か所開放している状態です。
まず、南側の腰窓を測ってみましょう。
こちらの窓の種類は、APW330 Low-e複層ガラス アルゴンガス入り(高遮熱タイプ)です。
窓の上には、庇がついています。
窓枠は、29℃
ガラス部分も29℃です。
室温より1.5℃多いです。
次に、キッチン背面についた横滑り出し窓です。
こちらの窓の種類も同じく、APW330 Low-e複層ガラス アルゴンガス入り(高遮熱タイプ)です。
こちら庇は有りません。
こちら西側の窓です。
窓枠は、31℃
ガラス部分34℃
その光が当たっているキッチンカウンター
29℃でした。
確かに、窓の手をかざしてみると、ほんのり暖かいですが、
その窓に影響されてしまう部分までは、熱が届いてないようでした。
西側の“窓は西日の暑さ”を懸念されがちですが、性能が良いサッシを使うと熱が室内に伝わりにくいので、風向きなど考えてつけたい場所に気兼ねなくつけることができるのはとてもありがたいです。
その際に窓の大きさは、慎重に選びたいですね。
最後に、2階の子供部屋の腰窓です。
こちらの窓の種類は、APW330 複層ガラス ガス無(空気層) (ニュートラル(熱取得型))です。
庇は8月15日の直射日光が室内に入らない程度の庇の出です。
(なぜこの日にちで検討しているかは、モデルハウスのスタッフに尋ねてみてください^^)
窓枠は、32℃
ガラス部分33℃
でした。
1階部分とさほど差がありません。
しかし、9月の残暑の時は、多少日が入り少し暑さを感じるので、ニチベイさんの“ハニカムサーモスクリーン”で対策をとっています。
窓の種類を実験的に変えているモデルハウスですが、季節ごとに“工夫”をすると、室内環境が良くなるのでとても面白いです。
最後に、おまけです。
弊社の事務所は、建物が鉄骨造で、サッシはアルミのシングルガラスを使っています。
これは、樹脂サッシと比較できるかも!と、試しに測ってみました。
ちなみに、ちょうど西向きの窓です。
※しかし、建物がある敷地が違うので、モデルハウスと窓の位置や西日の入り方も変わってくるので一概に比較はできませんが、是非参考までにご覧ください。
何と、窓枠は、51℃!!
ガラス部分は38℃でした。
ほぼ外気温と同じですね。
ちなみに、窓のすぐ下にあるカウンターは、
37℃でした。
以前は、アルミ窓枠のシングルガラスが、住宅に採用する標準的な窓の仕様でした。
今では、樹脂を取り入れたアルミと樹脂の複合ガラスや、樹脂サッシが主流となりつつあります。
サッシや断熱材の性能にこだわることは、ゆくゆくの住まいの質や暮らし方が変わることに直結しているとひしひしと感じます。
**温度計のつぶやき**
2020/5/1~
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