パッシブデザインの準備3*パッシブデザインの話10*
カテゴリー:パッシブデザイン
前回のブログでは、“自立循環型住宅”のHPを参照し、計画する地域の風向きを知り住まいの計画に取り入れるというお話をしました。
今回は、“日当たり”について考えていきたいと思います。
周辺に何も障害物もなく、日中は常に日が当たるという最高の条件の土地があるのがベストですが、
周辺に家が建っているところがあっても、計画する敷地に比較的日当たりのいい場所が確保できるという敷地の方が、多いかもしれません。
住まいづくりを考えるときに、一番長く過ごす部屋にたくさん光が入るほうがいいなと、まず考えます。
例えば、家族が集う場として一番に思いつく、LDKが挙げられます。
生活スタイルは、住まい手の数と同じくらい様々ですので、ご自身の中で想像してみてください。
ではまず、
周辺環境からみていきましょう。
ここでは、弊社の分譲地の1区画を参考に考えます。
検証した敷地の状況として、北側・東側は平屋建てが何棟か建っており、
また、北西側に2階建ての住宅が建っているという敷地です。
方位も、動画・図の上がほぼ真北という敷地となっています。
まず、1年の中で最も日が長いとされる夏至(今年は、6月21日です)の日の敷地にできる影の様子です。
(午前8時~午前11時までの間です。それ以外の時間帯は夏至も冬至も敷地に対しては影の影響はありませんでした。)
午前8時
午前9時
午前10時
午前11時
次に、1年の中で最も日が短いとされる冬至(今年は、12月21日です) の日の敷地にできる影の様子です。
午前8時
午前9時
午前10時
午前11時
実際は、すべての季節で大体の影の様子を把握しますが、ここでは、代表的な2つの時期を挙げてみました。
この他にも、春(3月頃)・秋(9月頃)の日陰も参考にしながら、周辺環境による影の様子を把握していきます。
少しお見せすると、
春(3月)午前8時※敷地に対して一番影の影響がある時間帯
秋(9月)午前8時※敷地に対して一番影の影響がある時間帯
そうすると、
こんな風に、土地に対する影のでき方が分かってきます。
この辺に建物が来るように計画するとよさそうだなというのがなんとなくわかってきますね。
次回は、仮にプランを想定してみて、実際の建物の中での光の入り方を見ていきたいと思います。
**温度計のつぶやき**
2020/3/13~3/20の期間中
最低外気温:1.23℃⇒その時の室内温度:18.39℃(2020/3/15AM6:30頃)
★エアコンは、リビングのAC1台を前々日のAM8:00~PM4:00まで運転
※時々2階のエアコンも運転することもあります。