パッシブデザインの準備2*パッシブデザインの話09*
カテゴリー:パッシブデザイン
前回のブログでは、気象庁のホームページに掲載されたデータをもとに、
建物を計画する場所に近い観測点のデータを見て、気象状況を確認するというお話をしました。
今回は、“自立循環型住宅”のHPを参照し、特に月ごとの風向きに着目していきます。
(参考URL: http://www.jjj-design.org/)
例えば、玉名市に住まいの計画を始めようとした場合、
最も観測点が近い、岱明町のデータを参照します。
中々、見慣れないグラフですよね。
見方としては、曲線が張り出している部分から風が吹き込んでいると読み解きます。
このデータを、住まいを計画する上で何の根拠にするかというと
春先や秋口の季節が良く、窓を開けたいなと思ったときに、
どこにどんな窓を取り設置すれば、できるだけ効率よく住まいの中に風を取り込めるかを考えるためです。
となると、より着目したい季節は、あたたかな日差しと風が心地よい春先と、
少しひんやりとした風が気持ちいい秋口くらいの季節かなと想定します。
具体的に、4月から梅雨前の6月くらいまでを春先、 9月半ばから10月いっぱいまでを秋口と仮定しましょう。
そうすると、
春先・秋口を併せて考えると、
起居時は左図の方向から、就寝時は右図の方向からの風が多いことが理解できます。
住まいのプランそして、窓の配置を考えるときには、読み取った情報と自然光の取り入れ方の両方を考えながら計画を進めていきます。
また、実際の住まいのご提案の際には、通風シュミレーションを使い、お客様の住まいの通風イメージを共有していきます。
しかし。。。
ここ最近は、大気汚染や花粉の飛散シーズンなどは、窓を開けることに対してとてもネガティブになりがちです。
それでも、窓を開けやすい時期になったら、身近にある自然の風と、あたたかな太陽の日差しを感じながら、ゆっくりとした時間を過ごすのもとても贅沢なことかもしれませんね。
**温度計のつぶやき**
2020/3/3~3/12の期間中(※前回投稿からの日にち誤差の修正のため期間を調整しました)
最低外気温:-1.4℃⇒その時の室内温度:16.9℃(2020/3/6AM6:00頃)
★エアコンは、リビングのAC1台を前々日のAM8:00~PM4:00まで運転
※時々2階のエアコンも運転することもあります。