具体的な断熱仕様の話 *パッシブデザインの話16*
カテゴリー:パッシブデザイン
今までいろんな話をしてきましたが、
ここでは、“断熱”というテーマに絞り、実際の使用材料を少しお話しようと思います。
言ってしまえば、日に日に技術は進歩し、
どの建材メーカーさんの材料も質・性能がUPしていきますので、
材料選定というのは非常に難しいところではあります。
ただし、材料選定の基準は決めており、(ここでは)断熱性能が確実に確保できるものであることと、
あと一つは、できるだけ環境に優しい材料を選定するということを心がけております。
弊社のホームページには、特に標準仕様というものは載せていませんが、
実際には使用する材料を決めており、お客様のご要望や意図をくみ取りながら、最適な材料を選定していきます。
まず、壁・天井(屋根)の断熱材と床の断熱材については、主に2つの断熱材を使用しております。
*1*ウッドファイバー(木質繊維断熱材)
(ウッドファイバー株式会社さんURL⇒https://www.woodfiber.jp/info/)
主に、外壁と天井(一部屋根も含む)断熱に使用します。
ウッドファイバー株式会社さんのHPの言葉を参照させていただきますと、
ドイツで開発された、県境・健康に対応した次世代エコ断熱材です。
現在は、北海道の工場で生産されており、生産の過程から、環境保全・環境負荷軽減・地球温暖化防止に最大限配慮したエコロジー商品と紹介されています。
弊社モデルハウスにサンプルがあるので、実際触ってみると密度の濃い言葉の通り、木の繊維がぎゅっと凝縮されたようなものという感じです。
断熱性能はもちろん、環境に配慮しているというところも大きな選定理由です。
また、すごく密度があり、なるべく施工が簡易的になるように住宅の作り方を工夫しています。
*2*アイシネン(現場発泡ウレタン)
(アイシネンさんHP⇒https://www.icynene.co.jp/icynene.html)
主に、外壁と屋根断熱に使用します。
カナダで誕生した、現場発泡ウレタン断熱材です。
多くの種類がある現場発泡ウレタン断熱材ですが、その中でも弊社がアイシネンを使用しているのは、断熱性能はさることながら、“柔軟性があるため躯体に追従し、剥離や脱落の心配が少ない”という特徴があるからです。
アイシネンを触ってみると、身が詰まった柔らかさを感じです。
建物は建ってからも少なからず動くので、その動きによって断熱材と躯体の間に隙間などができにくく、はがれにくいというのはとても魅力的な性能であります。
*3*フクフォームEco
(フクビ化学工業株式会社カタログページです⇒https://www.fukuvi.co.jp/application/files/3215/5184/9126/ffrco-sekou.pdf)
最後に床の断熱材です。
弊社では、主に床断熱工法(根太レス工法を主に採用)を採用しており、その際に使用する断熱材が“フクフォームEco”という断熱材です。
こちらも、断熱性能はさることながら、製紙工場で出る産業古紙・再生プラスチック・水・コーンスターチなどを使ったEco製品であることが大きな特長です。
長年、色々な材料を見てきた弊社スタッフが自信をもってお勧めする材料になります。
より詳しく話を聞いてみたいと思われた方は、ぜひ、モデルハウスにお越しください!!
**温度計のつぶやき**
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