ヒュッゲしてる? つづき
カテゴリー:ヒュッゲしてる?
前回からの続きです。
私が39歳の時に父から会社を受け継ぎます。その後、セルコホームから輸入住宅のフランチャイズ加盟の話があり実際に仙台に視察に行きました。そこで見た家は、自分たちの常識外のものでした。自分たちの作っている住宅とは比べ物にならないような温かさだったのを覚えています。輸入住宅でしたので、ツーバイフォー構造の建物でした。それから輸入住宅を手掛けるようになりました。
どうしても輸入住宅は、嫌だと言われるお客様もいらっしゃいますので、在来で同じような性能が出ないものかと試行錯誤していました。断熱材を探していたころ、アルミの遮熱材「リフレクティックス」に出会います。改めて熱の移動について勉強し、共和建設オリジナルの「なごみの家」を開発しました。当時は、「なごみの家」及び「セルコホーム」の2本柱で新築住宅の営業をしていました。
その後、一般的に住宅の断熱性能が問われるようになりはじめ、もう一度、住宅の温熱環境などについての勉強を始め、「自立循環型住宅」「パッシブデザイン」「エコハウス」「住宅の省エネ基準」などの研究をしています。また、熊本地震などの災害も発生建物の安全性も問われるようになり「住宅の構造強度」の勉強もしています。
そんな中、ある経営者の勉強会で講師の方が私に質問をされました。「陳内さんの扱っている住宅は何を売りにしていますか?」と。私は、まず「地震に強い家。暖かく心地よい家。安心、安全の家です。」と答えました。それに対して、講師が「住宅に安全、安心は当たり前なんです。今、言われた家をつくり、その先には何があるのですか?」私は、これには答えられませんでした。この答えが出るまでに、先の勉強をしながら数年かかりました。それの答えが「ヒュッゲ」でした。
次回は「ヒュッゲ」の誕生について書きます。
お楽しみに!!